主婦向け

読書感想|友だち幻想/菅野仁

本屋さんに行った時に帯に書いてある文章に目がとまって立ち読みしてみたら、あまりに良かったのですぐにkindleで購入しました

人との付き合い方が分からなくてよく悩んでいた学生時代の自分に教えてあげたい!と思える一冊でした

そして、大人になった今からでも読めて良かった!と心から思いました

人との付き合い方で悩んだ事のある全ての人にオススメしたいので紹介します

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はじめに:帯にものすごく良い事書いてある

さっきも書きましたけど、帯がものすごく良い

私が見たのはこのパターン

「世界一受けたい授業」
又吉直樹先生紹介で大反響!!
「人付き合い」が大変なこの時代に効く処方箋のような本

ピースの又吉さんって人付き合いが得意そうな感じのイメージではなかったので、

そんな又吉さんがオススメする、

人付き合いの本ってどんなことが書いてあるんだろうと興味が湧きました

また、別バージョンの帯もステキ

「人づき合いに悩むあなたへ」
人づきあいのルールを知り、
少しの作法を身に付けるだけで
複雑な人間関係を必要以上に傷つかず、
しなやかに生きられるようになる処方箋のような本

「みんな仲良く」という重圧に苦しんでいる人へ。

悩んでいるじゃなくて苦しんでいる人へって言うところに、グッときました

人付き合いが器用にできなくて、自分を責めてしまったことのある人には心に刺さる文章がたくさん見つかると思います

読書感想

「自分以外はみんな他者だ」ということを認識する

親友なら、親子なら
「自分の気持ちをすべてわかってくれるはずだ」
「私たち、心はひとつだよね」
と考えてしまうほうが、
下手をすると自分しか見えていない、
他者の存在をみしした傲慢な考えである可能性もあるのです。

学生時代の私は本当にここに書かれているままのことを考えていました

仲が深まると

「この人に自分のすべてをわかってもらいたい。わかってもらえるはずだ」

と勝手に思い、 考え方が似ている部分を見つけたら

「考え方が全く一緒だ」と

自分と同じ にしたがっていた

でもそれってここに書いてある通り、

相手を見ているようで見ていない

今思うと自分しか見えていなかったんだと思います

相手を他者として意識するところから
本当の関係や親しさというものは生まれるものなのです。

自分は自分

相手は相手

自分とは別の人間である

このことを認識することができて、初めて相手と向き合って関係を築けるようになるんだと思いました

誰とでも、仲良くなれる友達になれるは幻想

自分以外はみんな他者だということを理解することができると、

誰とでも友達になれるは幻想的なことなんじゃないかなと思います

人それぞれ価値観を持っていて、誰とでも仲良くなろうとするとそれを無理に自分の価値観に合わせようとするから無理が生じる

でも自分の価値観と違うっていうのは当たり前のことで、

自分と同じように相手も相手の人生を歩んでいて、

その中で培ってきた価値観があって、

それを自分の価値観と違うから否定するっていうのは、自分と他者を区別できていないってことだと思いました

自分の価値観と相手の価値観の否定せずに、お互いに認め合う

お互いに尊重しあって、その上で関係を深めて行くっていうのが理想的だと思いました

お互いにうまくいく関係というのは、
その距離の感覚がお互いどうし一致していて、
ちょうどいい関係になっているのです。

この人との距離の感覚って本当に大事だと思う

自分と仲良くなりたいと思ってくれても、この距離が近すぎる人だと一緒にいてすごく疲れてしまう

逆に自分が仲良くなりたいと思った人でも、距離を感じると寂しく感じてしまう

心地よい距離感で付き合える人が、一緒にいて心地いい人なんだと思う

「好きか嫌いか」「味方か敵か」の二者択一の考え方をやめる

人はみな仲良くなれる なんていうことは現実的に無理なことで、

やっぱり価値観が違って、一緒にいて心地が悪いと感じる人はいて、

でも、その自分の心地いい感覚を持っていない人を皆

「嫌い」「敵だ」

という分類分けをしてしまうと自分にとってストレスフルな環境をつくってしまうことになる

自分で自分を苦しめる環境作りをしてしまうことになる

「好き」「嫌い」の間の

「普通」

を、いかに広く持てるかがストレスを少なくする方法だと思う

これはアンガーマネジメントの考え方に似ている

  1. 自分の常識と同じ=心地いい
  2. 自分の常識とは少し違うけど、許せる範囲=少しストレスを感じるけど、怒るほどではない
  3. 自分の常識範囲外=イライラして怒る

アンガーマネジメントではこの2番の幅を広げることが、イライラを減らす一つの方法としています

今回のことも同じで、

  1. 一緒にいて心地いい=好き
  2. 一緒にいて少し違和感は感じるけどストレスを感じるほどではない=普通
  3. 一緒にいるとイライラする=嫌い

1番の好きな人を増やせたら嬉しいことだけど、この1番に区分けする人が多くなればなるほどその反動でそれ以外の人を3番に区分けしてしまいがち

1番の好きな人を増やす努力をするのではなくて、2番の普通な人を増やす努力をすることが人付き合いのストレスを減らす近道なんだと思う

ここで前の自分だったら、

普通の人を増やす努力をするなんて寂しいことだ
どうせなら1番の好きな人を増やす努力をしたい

と思っていたと思う

でも今考えると、好きな人は努力しなくても自然と好きになっていくし、

その考え方が2番の幅を狭めて、3番の嫌いな人を1番の好きの分類分けにしようと頑張って、人付き合いを難しくしてしまう大きな原因だったと思う

自分と価値観が百パーセント同じは、もはや自分の〈分身〉で他者ではない

価値観が百パーセント共有できるのだとしたら、
それはもはや他者ではありません。
自分そのものか、自分の〈分身〉か何かです。
思っていることや感じていることが百パーセントぴったり一致している
と思って向き合っているのは、
相手ではなく自分の作った幻想にすぎないのかもしれません。
つまり相手の個人的な人格をまったく見ていないことになるのかもしれないのです。
きちんと向き合えていない以上、関係もある程度以上には深まっていかないし、
「付き合っていても何かさびしい」と感じるのも無理もないことです。

私の中で一番心に刺さった文章がここでした

私はずっと自分の価値観と百パーセント同じ人を探していて、

少し自分の価値観と近い人がいると

「この人は自分とまったく同じ考え方をしている」

と勝手に期待して、少しズレを感じるとその違いに寂しさを感じていた

でもそんな、

自分と百パーセント同じ考え方の人がいるなんて幻想に過ぎなかったんだ

とこの本を読んだ今ならはっきりわかりました

人としっかり向き合いたいと強く思っていると自分では思っていたけど、

今思えば自分が作った幻想を追いかけ過ぎて相手の人格と向き合えていなかったんだと思います

このことに気づかせてもらえて、心の重りがスッと下ろせた気がしました

自分と百パーセント同じ価値観をもつ人なんて幻想に過ぎない

このことに気がつかせてくれて本当に感謝です

「人というものはどうせ他者なのだから、百パーセント自分のことなんか理解してもらえっこない。それが当然なんだ」
と思えばずっと楽になるでしょう。
だから、そこは絶望の終着点なのではなくて
希望の出発点だというぐらい、発想の転換をしてしまえばいいのです。

このことに気がつくことができた今が、私の希望の出発点なんだと思います。

恋人、夫婦関係が一番幻想を持ちやすい

親友にしても、恋人にしても、
まるごとすべて受け入れてくれるわけではないんだけれども、
自分のことをしっかり理解しようとしてくれている人と出会う
ーーそういうレベルで、私たちは他者を求め、しっかりを向き合って関係を深めて行けることが、
現実世界で〈生のあじわい〉を深めて行くためには必要なことなのです。

親友や恋人や夫婦関係だと、

自分のことを理解してもらいたい

と相手に強く思うからこそ

「どこかに自分のことを百パーセント理解してくれる人がいるんじゃないか」

ってつい幻想を抱いてしまう

でも、百パーセント理解してくれる人はいなくても

自分のことを理解しようと努力してくれる人がいる

ということが実はすごいことなんだと思います

ケンカは楽しいことじゃなきけど、苦しいことを乗り越えてなかは深まる

ラクして得られる楽しさはタカが知れていて、
むしろ苦しいことを通して初めて得られる楽しさの方が大きいことがよくあるのです。

人付き合いも同じなんだと思う

相手を理解したい、自分を理解してほしいと思うから衝突することもある

でもそれで終わりなんじゃなくて、

衝突した後にそれでもこの人との関係を終わりにしたくない

だから自分の思いだけを押し通すんじゃなくて相手の気持ちも理解しようと努力をして、

でも自分の思いも理解してほしいと話しをして少しずつ仲が深まっていくんだと思う

今の自分に当てはめて考えてみる

夫婦関係でも同じだと思う

育って来た環境がそれぞれ違うもの同士が結婚をして、一緒に暮らしているんだから価値観も違う

ずっと一緒に居たら相手にイライラすることもある

でもそれは当たり前のことで、それで

この人とは合わない
もっと自分に合う人がいるのかも

って思うのは違うんだと思う

合わないのが当たり前

誰と結婚したって同じことを思うはずで、全く自分と同じ考え方で同じ価値観を持つ人なんて地球上のどこを探してもいないんだと思う

そんな事を考えている時間があるなら、どうやって相手に自分の考えを伝えるか考える事に時間を割く方が意味がある

結局自分以外の他人と一緒にいるためには、言葉を使って表現してわかり合う努力をするしかないんだ、と思う

まとめ:今後何回でも読み返したい本

偶然手に取ったこの本が自分の悩みをこんなに解決してくれるだなんて思いませんでした

人間関係で悩むことは、人と接している中では避けられないことだし、一生続いていくのかなって思います

でもこの本を読んで、その悩みが少し楽になれる気がしました

今後も何回でも読み返して、本に書いてあることを自然と思えるようになれるようにしていきたいです

友達、恋人、夫婦間、義理の両親などどの人付き合いにも当てはまることが書いてあると思います

人付き合いで心がモヤモヤする人は是非一度読んでみてください

友だち幻想 (ちくまプリマー新書)

 

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